パイロット免許を海外で取得しようとお考えの方には当然その国の治安がどうなのか気になるところだと思います。

ヨーロッパではここ2ヶ月ほど特にシリア情勢に起因する難民問題が議論されていることは皆様も
ご存知だと思います。
ただ彼らの最終目的地が主にドイツであること、また南欧からドイツまで北上するルートの関係、
中欧諸国の対応(受け入れに難色を示している姿勢や国境封鎖)ということもあり、当地ポーランドに
大量の難民が流入している事実はありません。

従ってポーランドの治安については従来と全く変わっておらず、平和の一言です。

今回はいい機会なのでヨーロッパ全域の治安状況について調べてみました。
ソースは外務省の海外安全ホームページですが、念のため欧米各国(イギリス、アメリカ、カナダ)が自国民向けに発表している同様のサイトでも外務省同様のアドバイスであることを確認しています。

まずは一目で分かる治安状況図です。

ヨーロッパ治安

ヨーロッパではバルカン半島諸国(クロアチア、ボスニア、コソボ、アルバニア、セルビア、
マケドニア)と旧ソビエト連邦諸国(ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、ロシア)、またトルコに
ついてアラートが発表されています。

なおポーランドの北にある黄色の地域はロシアの飛び地(カリーニングラード州)であってポーランドではありません。

難民問題は現状ではアラートが出るほど治安に影響しているという状況ではないようです。

バルカン半島は旧ユーゴスラビア連邦の解体に伴う紛争が今現在においても尾を引いています。

ウクライナについては記憶に新しいと思いますが、東部地域のロシア系住民(親ロシア派)と西部地域(中央政府)の対立に伴う紛争の結果、特に東部のハリコフ州、ドネツク州、ルガンスク州とロシアに編入されたクリミアで高レベルのアラートが発せられています。
マレーシア航空機の撃墜もウクライナ空軍の小型輸送機の撃墜もこの東部地域で発生しました。
今だに大半の民間航空機はこの地域上空を避けるルートで飛行していることが確認できます。

ウクライナ治安

トルコについては特に隣国シリアからの難民が大量に流入していることから、シリアとの国境沿いは真っ赤(レベル5)になっています。

今回はヨーロッパ地域の治安について考えてみましたが、たとえ短期間であったとしてもパイロット免許取得のための海外渡航先は色がついていない(アラートが発せられていない)国を強くおすすめ
します。
たとえレベル1の「十分注意してください」でも、何か理由があるが故にそうなっているのです。
レベル2の「不要不急の渡航は止めてください」ともなれば言わずもがなです。

航空機の操縦もそうですが、安全第一です。
身を危険に晒すということは常に一定の緊張を強いられますし、疑心暗鬼にもなり、神経もすり
減っていきます。

座学や飛行訓練中には一定の緊張感は大事ですが、それ以外でも緊張しっぱなしではヘトヘトに
なって受かるものも受からなくなってしまい、もったいない限りだと思います。

詳細は 海外安全ホームページ (外務省) をご覧ください。
ヨーロッパ以外の地域ももちろんご確認頂ける有用なサイトです。