少々早いですが2015年の締めくくりのご挨拶を。

当ウェブサイトは今年1月にヨーロッパ統一の操縦士免許(いわゆるEASAライセンス)の情報や
ヨーロッパ、特に当校における訓練環境や免許の具体的な取得方法について日本語による情報提供を目的として開設させて頂きました。
今まで旧JAAライセンスや現EASAライセンスといったヨーロッパにおける操縦士免許や訓練環境について日本語で記載された情報源はゼロに等しく、当サイトには多くの反響を頂きました。
実際に日本人の方が当校で訓練を開始頂く事もできました。
ありがとうございました。

さて12月といえばクリスマスのシーズンです。
日本における年末年始のように特にキリスト教国では一大イベントで、ヨーロッパ各国出身の当校
訓練生も教官も家族の元へ一斉に帰郷します。
ということで訓練生としてはできることならばクリスマス前に訓練を終わらせたいと思うことは当然の成り行きです。
とはいえ訓練の質を落としたり、技量の要求水準を下げる事はできません。
特に自家用操縦士課程の実地試験前の締めくくりは訓練生単独による途中2箇所での着陸を含む150海里(278km)の野外飛行です。
この野外飛行を行うためには一定の気象条件以上に限られるため、特に冬季では早朝から気象情報とにらめっこして実施可否を判断する必要があります。
今年11月は2週間ほど天候が崩れましたが、幸いにも12月は比較的穏やかで12月とは思えないほど暖かい日が結構ありました。
今年8月中旬には自家用操縦士課程に11名の新規訓練生を迎え、私も担当した訓練生は昨日(21日)
までに全員全ての学科試験及び実地試験を終え、CAA(民間航空局)へライセンス申請も済ませて帰郷させてあげることができました。

当校では基本的には全ての課程について訓練開始日が決まっています。
これの意味するところは同期訓練生が必ずいるということです。
同期訓練生とは同じ講義を聞き、同じペースで訓練が進み、同じペースで学科試験も受験するいわば一番身近な同志であり、結果として親しい友人関係を築く事ができます。
8月生の国籍はポーランド、イタリア、スペイン、ポルトガル、ベルギー、オランダ、リトアニア、スウェーデン、ルーマニアなど多様で女性も2名おりましたが、お互いに励まし合って全ての自家用操縦士課程を修了させ、家族とともに最高のクリスマスを迎える事ができたと思います。
私も傍からその様子を見ていていいなあと思ったものです。

来年2016年も以下のように各課程について開講する予定です。
自家用操縦士課程:年4〜5回
定期運送用操縦士学科課程:年4〜5回
プロフェッショナル課程 (事業用操縦士+多発計器) :各月第一月曜日 (年12回)

当校は「英語は不要」とか「短期間で免許取得」とか、いわゆるライセンスを買う学校ではありません。
だからといって理不尽な追加訓練を要求することもありません。
訓練費用も現地ヨーロッパ人と同額です。(ビザサポート費のみ申し訳ございませんが加算されます)

当校は現在ヨーロッパで最高水準の航空学校の一つとして認知されています。
これは決して自画自賛ではなく、詳細は長くなるので省略させて頂きますが、複数のソースを鑑みた客観的な評価を基にしているほか、当校卒業生のエアラインへの運航乗務員(パイロット)としての
就職状況も極めて良好です。
私自身も当校に出会った時にはその全てに感動を覚えましたし、現在教官として働いていることに
誇りを持っています。
訓練環境、訓練機材、教官陣、人間関係、社会関係いずれも今まで見た航空学校の中では最高のものだと考えています。

つい先日実地試験を控えたイタリア人のプロフェッショナル課程訓練生から「ここでの訓練生活は
人生で一番充実していたし、操縦技術や知識、ライセンスを得ることはもちろんだが、それ以上に
周りの人々も親切で友人も沢山作る事ができた。もうすぐ訓練が終わることが今はとても寂しい。」と言われました。
彼とは1年以上前に彼がイタリアから当校の見学に来たときから知っていましたが、最後に当校での訓練や生活についてこう思っていてくれたことにとても嬉しくなりました。

そしてこのような当校を日本の皆様にご紹介できることを私自身もとても嬉しく思っています。

もし来年こそは飛行訓練を開始するぞとお考えの方には時間も訓練費も費やすのであれば是非
本物の航空学校で本物の飛行教育を受けて頂き、ご自身のキャリアの最初に世界標準となりつつあるEASAライセンスを取得して頂ければと思います。
そのためには私をはじめとして当校教官陣、スタッフともに全力でサポートさせて頂きます。

2016年も引き続きよろしくお願い致します。