ヨーロッパでパイロットになろうーEASAライセンスとその魅力

ライセンスシステム

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ヨーロッパのパイロット免許のシステムは一般的な他国のものとは少し異なります。
またJAAからEASAへの航空行政機関の変遷やそれに伴う航空法の変更もありました。
本頁では現在のヨーロッパ統一のパイロットライセンス(EASAライセンス)のシステムやメリットについてまとめました。

JAAからEASAへ

数年前までヨーロッパのライセンスはJAA(Joint Aviation Authorities: 合同航空機関)による航空法
JAR-FCLに基づき、パイロット免許の発行が行われていました。

未だにヨーロッパのライセンスをJAAライセンスと呼ばれている方もいらっしゃるとは思いますが
JAAの業務の大半はEASA(European Aviation Safety Agency: 欧州航空安全機関)に引き継がれ
JAAはJAA.TO(JAA Training Organisation)として各国CAA(民間航空局)職員を主な対象とした
研修/訓練機関として細々と業務を行っているのみとなっています。

JAAからEASAへ

現行ではヨーロッパにおけるパイロット免許は航空法EASA Part-FCLに基づき発行されており、
便宜上、EASAライセンスと呼ばれています。

新旧ライセンスの比較

画像はフランスDGAC発行の旧JAAライセンスと現EASAライセンスです。(表紙部分)

JAAライセンスとEASAライセンス

旧JAAライセンスには「JOINT AVIATION AUTHORITIES」と表記されていましたが、現EASA
ライセンスでは「EUROPEAN UNION」と表記されています。
(EU非加盟のEASA加盟国のライセンスにはこの「EUROPEAN UNION」表記はありません)
またライセンスの発行根拠となる航空法も旧JAAは「JAR/FCL」と表記されていますが、現EASAは「Part-FCL」と表記されています。

なおEASAライセンスは加盟国によって表紙デザインや表示言語(その国の言語と英語の2カ国語
表記、イギリスは英語のみ表記)といった見た目は異なりますが、中身は全て統一されており、実質同一のライセンスと見なす事ができます。

EASAライセンス

EASA加盟国

EASAには欧州32カ国が加盟しており、ライセンスは全加盟国において共通(有効)とされています。

ご注意頂きたいのは旧JAA加盟国6カ国(トルコなど)や当時の加盟候補国6カ国(ウクライナなど)はEASA加盟国ではないということです。
これはEASAがEU(欧州連合)の一機関であることもその一因ではありますが、これら旧JAA加盟国(または当時の候補国)の現在のライセンスは当然EASAライセンスではなく、旧JAA加盟国とはいえJAAライセンスでもなく(そもそもJAAという組織自体が現在はありません)、単にその国のみ有効な
ローカル免許となります。

EASA加盟国

EASAライセンスのメリット

EASAライセンスは加盟32カ国で共通化されており、この加盟国内ではいずれの国でも有効です。

なお便宜上、EASAライセンスとは呼ばれていますが、実際のライセンスは各国CAA(Civil Aviation
Authority: 民間航空局)が発行しています。

この加盟32カ国で共通化/有効とはどういうことかというと…

ライセンス/レーティング取得時のメリット

例えばイギリスCAA発行のEASA自家用操縦士免許(PPL)を所持するパイロットがポーランドの飛行学校において事業用操縦士(CPL)の学科及び実地試験に合格した場合、このパイロットは問題なく
イギリスCAAよりEASA事業用操縦士免許
を取得することが可能です。

また型式限定(TR:Type Rating)といった高度な訓練は設備面からも訓練機関が限られてきますが、EASA加盟国内であれば、例えばポーランドCAA発行のEASA事業用操縦士がドイツでTRの訓練を修了させ、その結果をポーランドCAAに申請することにより、TRを自身のライセンスに反映させることができます。

ポーランドで全ての訓練を行ったとしても、全く試験・訓練を受けていない加盟国よりライセンス
の発給を受ける事も可能です。
(ただし前提としてその加盟国によって発行された航空身体検査証明:メディカルが必要となります)

このようにEASA加盟各国内における訓練や試験結果はいずれも有効とされています。

運用面でのメリット

他国(EASA加盟国以外)では通常その国のパイロット免許はその国でのみ有効です。
例えば米国FAAのライセンス所持者は米国籍の航空機についてのみ、その資格の範囲内で操縦が
可能です。
しかしFAAライセンスのみにおいて日本籍の航空機を操縦することはできません。
たとえそのFAAライセンスの資格範囲内であり、操縦可能な機種であったとしてもです。
日本籍の航空機の操縦には日本のライセンスが必要です。

一方でEASA加盟国ではライセンスは共通化されており、加盟各国で有効です。
すなわちポーランドCAA発行のEASAライセンス所持者が、何の手続きもなしにポルトガルで
スペイン籍の飛行機をレンタルし、操縦することも可能です。(もちろん資格の範囲内の話です)

エアラインパイロットも同様です。
ポーランドCAA発行のEASAライセンス所持者がアイルランドに本社を置くライアンエアに雇用
され、アイルランド籍のB737を運航することに何の問題もありません。

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